1948-05-26 第2回国会 両院 決算委員会合同審査会 第1号
これは終戰後、自暴自棄になつた軍人が、その傳統的な純潔を失い、民間の闇ブローカーと結託して軍需物資を構流ししたということから、凡そ利權のまつわる官職にある者にこの弊風が感染して、そうして而も悪事をなしても尚、罰せられないというようなことになりますると、洩れ勝ちに役得を競うというようなことになつて来るのであります。その實例はここに擧げるまでもないのであります。
これは終戰後、自暴自棄になつた軍人が、その傳統的な純潔を失い、民間の闇ブローカーと結託して軍需物資を構流ししたということから、凡そ利權のまつわる官職にある者にこの弊風が感染して、そうして而も悪事をなしても尚、罰せられないというようなことになりますると、洩れ勝ちに役得を競うというようなことになつて来るのであります。その實例はここに擧げるまでもないのであります。
次に公安委員會でありまするが、このことにつきましては相當の關心を持つておる者が多く、名譽職又はいわゆる有力者間ではすでに暗躍を續け、來たるべき機會に地位を得ようとする者もあるようで、又中には公安委員が内定したと稱し、内定者のおのおのが異つた警察官を署長として推薦方當該署長に依頼する等、すでに暗鬪を展開するは想像に難からざるものあり、或いは自分は今度公安委員になるからと警察官に暗に利權を強要する等、露骨
この映畫館と浴場は相當利權などもつきまとう問題でありますので愼重に處分の方針をきめなければならぬと思いますが、この浴場については、去年の四月に燃料がなくなつたので、これを電化しなければならぬという問題が起きまして、この居住者の方で電化して經營をしたいということを申入れたようであります。
やはり一つの利權としてこれをそのまま殘していかれるのであろうか。また今後は新しんこの委員會にかけられまして、今までの話は一遍御破算にして、眞に必要な、現在やつておるものとか、あるいはまさにやらんとしておるものに限定されるのか、そういう點についても政府の御方針を一應承つておきたいと考えておる次第であります。
その次は賠償撤去作業をあてこんで、多数の梱包會社が成立し、ブロック的に一種の利權化されているかのごとき状態であるということを聞いておりますが、巨額の國費が費される點からいつても、また請負業者の請け負い得る責任感、それはお金を儲ける範圍内における責任感ではあつても、一國の國際的信用を強く自覺するところの責任觀であるとは考えられない。
ただ今度の賠償撤去の費用が一部の請負業者によつて利權化されて、その使途が不適當にならないように十分の責任をもつていただきたい。これに對する御所信として承りましたのでございますが、その御答辯もただいまの御答辯の中に含まれておりましたので、私の質問はこれで終りたいと思います。
そうして今後もし外郭團體の中で、いわゆる世間で考えられておりますような、利權あさりというふうの傾向があります場合には、この古教科書の囘収問題に類似した、社會の人の疑惑を招くような問題が、今後にもまた發生しないとも豫言ができぬと思います。文部省としましては、かかる過失が再び繰返されないように、十分の御覺悟があられると思いますから、その點につきましても、大臣の確かな信念をお伺いしておきたいと思います。
こういうような情勢になつてきておるから、この際國へ歸つて、新しく獲得されたそういう利權なり何なりに基く開拓という方向に向かつてはどうか。そのためには、もつておる財産をこの際處分して歸るつもりなら、じき日本から船が來るから、その切符を賣つてやろう、あるいは公債を處分してやろう、こういつたようなことをもちかけたと思われるのであります。
いわゆる權力のもとには、今度は非常な利權もつきまとうのでありまして、今日國會議員の地位は非常に上昇したとは言われながら、その實質的のものはまだまだこれからだと私どもは考えている。こういうときにおいて國會議員のいわゆる地位を技術的にはかるのが給料であり、これがバロメーターだとすれば、事實的に上位だというような者が次から次へと出てくる。
むしろ逆に郵便局長になるためにいろいろな利權運動といいますか、いわゆる俗に言う運動が起りまして、非常におもしろからざる面を呈しておる。また村あたりのいわゆる政爭の具に供されまして、新しく郵便局長を設けると、その郵便局長になる競爭のために、それがひいては政黨政派の關係にまでくつついたりして、非常におもしろくない面も多數見受けられるという點も御承知願いたいと思います。
農林省でも、商工省でも、みんな役人の古手がそういう外郭團體をこしらへておいて、それに現職にある人間が、利權を伴い、疑問をはらむような仕事をみなやらせるというので、世間の疑惑が非常に深いように思うのですが、そういう形を、今後何とか解決してもらつて、疑惑のないように何かの方法を講じないと、今後役人に對して、國民が信頼しないようになると思うのです。その點に對するお考えはどうでしようか。